2021 年 77 巻 2 号 p. 172-184
本研究では,非加熱方式による石膏の新たな含水比測定法の適用性を調べるために,「グリセロール法」を用いた含水比測定に関する基礎的な試験を行った.得られた結果より,グリセロールのプリズム面へ滴下後の経過時間によって屈折率は異なり,攪拌時間が大きく影響すること,水の攪拌時間による屈折率への影響は認められないことなどが明らかとなった.また,試薬二水石膏に対してシリンジを使用して試料液をプリズム面に直接滴下した場合,グリセロール法により求めた含水比は,真の含水比とほぼ一致しており,非常に相関性の高い直線関係が認められ,非加熱方式であるグリセロール法を用いた石膏の含水比試験法の有効性が確認された.