岩石の強度低下速度を検討するために,自然に風化した来待砂岩の物性値の測定と,来待砂岩の供試体を用いた強制劣化試験を実施した.掘削後約100年経過したのり面から,ボーリングコアを採取して,超音波伝播速度と色彩値を測定し,各測定値と深度・風化時間との関係を得た.また,乾湿繰返しおよび乾湿凍結融解繰返し試験を40サイクルまで実施したところ,特に超音波伝播速度において,サイクルに伴う顕著な低下が認められた.この超音波伝播速度の低下とサイクル数の関係は,対数関数によく近似された.試験から得られたサイクル数と超音波伝播速度の近似式に,自然に風化した岩石から測定した値を当てはめることで,強度低下速度を求めた.