土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第61巻
階段式魚道の底面に設置した粗石の間隔がオイカワの遡上特性に及ぼす影響
鬼束 幸樹秋山 壽一郎有須田 朋子定地 憲人緒方 亮
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2017 年 73 巻 4 号 p. I_409-I_414

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抄録
 階段式魚道の底面に設置した粗石間隔と魚の遊泳特性との関係はほとんど解明されていない.本研究では,階段式魚道の底面に間隔を変化させて粗石を設置し,オイカワの遡上特性の解明を試みた.その結果,オイカワは粗石間隔の増加に伴い,粗石間の空隙を利用して遡上する傾向が顕著になることが判明した.そのため,粗石間隔の増加に伴い遡上率が増加した.この原因として,粗石間隔の増加に伴い休憩場所が確保されるため,オイカワの疲労が蓄積されにくくなることが挙げられた.
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© 2017 公益社団法人 土木学会
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