2017 年 73 巻 4 号 p. I_571-I_576
開水路粗面乱流において発生する水面変動を取り扱う研究においては,特に計測に伴う困難が重要な課題である.数値計算結果の検証に用いることを考慮した場合,高分解能かつ三次元的な計測が必要となるが,これらを共に満たす計測は過去に例を見ない.本研究では,位相画像解析による面的変位計測手法であるサンプリングモアレ法を用いることで,以上の課題を解決した.底面に粗度要素としてガラスビーズを敷き詰めた実験水路において同手法による水面変動計測を実施し,水面変動強度や水面の時空間変動特性についての知見を得た.