土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第62巻
平水時と出水時を考慮した一次元・二次元ハイブリッド型河川流・河床変動モデルの開発
河野 誉仁赤松 良久永野 博之
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2018 年 74 巻 4 号 p. I_793-I_798

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抄録

 近年の河床変動計算は高次元や長期にわたり行われているが,現代においても高次元の河床変動計算を行う場合は多くの時間を要する.また,河川生態系モデルにおいて計算負荷の観点から一次元のモデルが適用されることが多いが,生物環境の評価には分布による表現が必要であるため,河床変動においても平面的に捉える必要がある.本研究では,平水時における一次元での流れ場の解析と出水時における平面二次元の河床変動解析を連続的に行うことが可能なモデルの開発を行い,山口県の一級河川である佐波川に適用して有用性を検証した.その結果,長期にわたる河床変動計算を効率的に行うことができるモデルを構築することができた.また,河川流動モデルは十分な再現性を持ち,河床変動モデルは大まかな傾向を捉えることが可能であることが分かった.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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