抄録
北陸地方ではXRAIN(XバンドMPレーダ 4基,CバンドMPレーダ 1基)による高精度の降雨観測が行われているが,降雪の場合は様々な課題があり,十分な精度は確保されていない.北陸地方整備局では、平成25年度から冬期の降水量推定精度向上に向けた取組を実施しており,XバンドMPレーダ雨量計を用いた降水粒子判別手法の精度は,地上観測と比較して7割程度であることが確認できた.また,CバンドMPレーダ雨量計を用いた粒子判別手法についても,Xバンドと同等の精度で判別できることがわかった.また,粒子別の雨量算定定数を同定し,粒子種別ごとに異なるZ-R関係式を得ることができた.