2018 年 74 巻 5 号 p. I_73-I_78
本研究の目的は,富山県内64観測所における1973~2015年まで43年間の降雪量と積雪深の長期的な時空間分布特性を明らかにすることである.降雪期間に相当する12月1日から翌年3月31日の期間(冬期間)を対象に,気温,降雪量,積雪深データを利用し,Mann-Kendall検定を用いてトレンド解析を行った.
トレンド解析の結果,降雪と積雪現象に大きく影響する冬期間の最低気温が上昇している観測所は45か所あり,そのうち,有意水準5%で上昇しているのは14か所あった.さらに平均日降雪量,平均積雪深が減少している観測所はそれぞれ50か所,47か所あり,そのうち有意水準5%で減少しているのはそれぞれ25か所,18か所あった.特に平野部において,降雪量と積雪深の減少傾向が顕著であった.一方,山岳域においては,有意性のある増減傾向は認められなかった.