2019 年 75 巻 2 号 p. I_205-I_210
リアルタイム水位予測では降雨流出モデルの予測精度向上や河道特性を理解した水理モデルの適用が求められる.本研究では土砂堆積が懸念される芹川を対象に,RRIモデルの初期値である斜面水深と水位観測地点における河床変動量を同一状態ベクトルとして推定する粒子フィルタ手法を提案し,2013年9月台風第18号で観測された気象・水文データを用いて同化実験している.推定された河床変動量に応じて水位観測地点の河道横断形状を逐次修正し,その時点修正された断面から等流計算して予測水位を求めている.実験結果より,現時刻の計算水位は観測水位に同化されると同時に,逐次推定された河床高の変化は土砂移動の理論や芹川の河道特性から現象を解釈することができ,本研究で提案された手法の実用性や妥当性が客観的に証明された.