2019 年 75 巻 2 号 p. I_397-I_402
オホーツク沿岸潟湖においてアマモ場の分布を人工衛星データを用いて推定し,現地観測によって得られたDIC(溶存無機炭素)とその変化量との比較により検証した.人工衛星Sentinel-2のNDVI値を平均化した値をアマモの分布密度に換算して分布データを作成した.アマモ繁茂域の内外の計17地点において2018年7~8月の約1か月間のDICの濃度変化をモデルにより計算した結果,観測値を良好に再現したことから,NDVI値によってアマモ場の分布が良く再現されたことが確認された.アマモの繁茂の有無による再現性の傾向の違いが見られたが,水面下での繁茂状況の推定が不十分であることやアマモの流水抵抗による水交換と水質に及ぼす影響が関係していることが示唆された.