2019 年 75 巻 2 号 p. I_55-I_60
将来の大規模災害への備えにおいて住民の「自助」・「共助」が必要不可欠である.それらを一層促進するため,防災に関心の低い住民の意識の向上が重要である.本研究では静岡県浜松市の「浜松市防災住民協議会」主催の防災ワークショップに参加する住民を住民基本台帳から無作為に抽出して募集し,参加した住民の防災意識を定量的に評価し,無作為抽出を募集に活用することが防災に関心の低い住民の参加促進に寄与するのか分析を行った.5回のワークショップでの討議,講演会等を行い,アンケート結果を統計的に分析した結果,参加者の防災意識の変化やその向上が見られ,無作為抽出の有効性が確認できた.