土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第64巻
大礫群の間隙に露出する大粒径の砂礫がさらに小さな砂の移動に及ぼす遮蔽効果
平松 裕基本合 弘樹関根 正人
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_907-I_912

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抄録

 本論文では,大礫が表面に露出する河床を対象とした.河床材料は,移動しない大礫(L粒子),掃流砂として移動する砂礫(M粒子),浮遊砂として移動する細砂(S粒子)の三種類に分けられる.L粒子以外の粒径が二種類からなる条件下で移動床実験を行った.著者らがこれまでに提案したL粒子群が与える遮蔽効果の式を河床表面に露出している二種類のうち小さな粒径の粒子に対して適用することによりこの粒子に作用する掃流力を求めた.その結果,この方法では大きな方の粒径粒子からの遮蔽効果を考慮していないため,小さな粒子に作用する掃流力が過大評価されてしまった.そこで,M粒子群が与える遮蔽の影響もL粒子群の遮蔽効果と同様に評価できるようにすることに努めた.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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