2020 年 76 巻 1 号 p. 315-322
令和元年10月12日から13日にかけて,広範囲で記録的な大雨をもたらした令和元年東日本台風(台風第19号)により,阿武隈川上流域においても,極端に早い水位上昇と高い水位の長い継続という特徴を持つ洪水を引き起こし,流域の国・県管理堤防における計31箇所の破堤など,多くの被災が生じた.本稿では,それらの被災状況及び国土交通省の対応の概略を整理した上で,洪水予報その他の情報提供活動と関係市町村における避難勧告等の発令状況等について整理及び分析を行い,洪水予報を含む洪水時の情報提供活動,特に「ホットライン」や「リエゾン」を通じた非定型の情報提供及びその効果について,実態を踏まえた今後のあり方について検討を行ったものである.