2020 年 76 巻 1 号 p. 329-345
令和元年台風第19号により日本列島北東部に甚大な降雨が認められ,各地に甚大な被害を与えた.特に福島県では,全国の約24~49%の占拠率を示す最大級の被害が集中した.被害の中でも突出した特徴をもつ死者32人,堤防決壊50ヵ所の被害には,今後の極大降雨に対する災害防止策を計画する上で対応すべき課題が示されている.
本稿では,甚大な被害の認められた福島県の災害特徴を,現地調査,分析した結果に基づいて報告するとともに,被害に対する考察を整理した.今後の災害防止策の計画への活用をふまえて,本稿の記載により甚大な被災状況のアーカイブ情報を整備することに取り組んだ.