2020 年 76 巻 1 号 p. 346-351
2019年10月6日に発生した台風19号は12日に伊豆半島に上陸後,関東地方を通過し,東日本の広い範囲で大雨,暴風,高波,高潮をもたらした.栃木県においても河川の氾濫をはじめ,多くの被害が生じた.本研究では栃木県を流れる那珂川水系荒川の藤田橋下流から新荒川橋までの決壊地点に着目し,現地調査と数値シミュレーションによる被害状況の把握,氾濫流の流況と氾濫流が決壊に与えた影響について検討した.
決壊地点を中心とした現地調査と氾濫解析により上流側の決壊による氾濫と,その下流における氾濫流の逆越流による決壊やその対岸への影響について明らかにした.