2020 年 76 巻 2 号 p. I_1255-I_1260
ダム下流河道への土砂還元において,河道内砂州で濁質を含む細粒分が捕捉され,それらが海まで到達されない課題がある中,砂州内への細粒分捕捉プロセスの解明が望まれている.本研究では,そこに着目し,砂礫州における浸透流中の細粒土砂の捕捉機構の把握に向けて,2粒径を用いて砂礫州をモデル化し,構成材料,長さ,勾配を系統的に変化させた2種類の水理実験を行った.その結果,砂礫州の粒径比が大きく間隙が小さい砂州ほど,細粒土砂の捕捉割合が高くなった.また,砂州長さと動水勾配に比例して捕捉割合が増加し,浸透流れの乱れ構造や目詰まりが細粒土砂の捕捉割合に影響を及ぼすことが明らかになった.