2020 年 76 巻 2 号 p. I_739-I_744
地球温暖化に伴う気候変動の影響から降雨形態(頻度や強度)が変化する可能性が高まっている.また,都市部の大阪では地下街や地下鉄等の地下空間の利用が進展しており,大阪市を中心に地下鉄網が広がっている.本研究では,出版されている書籍に記載されている工事記録や路線縦断図をもとにトンネルの細かな形状を考慮した地下鉄モデルを新たに構築し,内水氾濫解析を行うことで地下鉄モデルの高度化が地下鉄網の浸水状況に与える影響について検討した.得られた結果より,トンネルの凹凸は氾濫水の伝播範囲に影響を与えることが明らかとなった.また,地下鉄モデルの高度化によって,氾濫水の伝播による影響を受ける危険性が高い地下鉄駅を明らかにすることができた.