土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第65巻
田んぼダムの適用限界に関する一考察
宮津 進松下 時生岩村 祐暉吉川 夏樹
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 76 巻 2 号 p. I_805-I_810

詳細
抄録

 本研究では,緩傾斜地という特徴をもつ栃木県杣井木川流域を対象に現地観測に基づいて構築した数値モデルを用いて浸水シミュレーションを実施し,田んぼダムの浸水被害緩和機能発揮における限界降雨を検討した.その結果,本流域では田んぼダムの効果が最大限発揮されるのは120年確率降雨(268mm/day)程度であることが明らかになった.また,700mm/day程度の降雨までは浸水被害量を軽減できるものの,降雨規模が大きくなると畦畔を越えて溢水する水田が増加し,田んぼダムの効果は低減することが確認された.

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top