2021 年 77 巻 1 号 p. 39-53
概成した合流改善事業は,下水道管理を司る量的制御施設の管理精度が低く効果的な汚濁負荷や豪雨対策に課題も残る.このため,今後の社会的動向を配慮すれば事業運営や維持管理上での問題を含んでいる.
本研究は,高精度の分水制御が可能な水工学理論とその水理実験検証,これ等を下水道基準図書や実務事例の知見延長で実用化を図った既往研究を受け,合流改善事業後も課題が残る公共用水域の汚濁負荷や居住域の豪雨対策等,都市域の環境と安全に係わる合理的な下水道管路システムの計画手法を提起した.下水道事業の効率化は,管路システムで確実な下水量管理と効果的なストック活用が必須で,本研究の下水流量制御技術活用の管路システムは定量的評価とコスト削減で効果的な事業目的達成に貢献できる.