2021 年 77 巻 2 号 p. I_1069-I_1074
近年,洪水と流木の複合災害が増加しており,流木災害対策が求められている.ダム貯水池には,流木止め(網場)で流木を捕捉する役割があり,下流での洪水・流木被害軽減に貢献している.網場は,このような重要な役割を担うものの,経年劣化状況が不明瞭で交換時期は外観判断となっている.今後の洪水による外力,流入流木量の更なる増大可能性を鑑みると,網場の劣化メカニズムの解明および洪水時の破断を防ぐ維持管理が重要となる.本研究では,淀川水系天ヶ瀬ダムで撮影された網場のタイムラプス画像から,網場の平常時~洪水時の挙動を観測し,ダム湖の環境条件(水理・気象観測量)との関係を明らかにするため,ノイズや障害物に対して頑健な画像処理を用いた網場位置および移動量の検知手法を提案し,網場の挙動と環境条件との相関を調べた.