2021 年 77 巻 2 号 p. I_763-I_768
近年の極端豪雨の頻発化に伴う大規模洪水氾濫により,河川橋梁被害も甚大化している.その要因の多くは橋脚周りの局所洗掘であり,今後の橋脚の維持管理や適切な洗掘対策が大きな課題である.本研究では,一般的な河川橋脚に施工される各種洗掘対策工(ブロック工,袋状捨て石工,シートパイル工)を用いて小型模型実験を行い,橋脚周辺の洗掘抑制効果に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする.実験結果より,「透過型」である袋状捨て石工がシートパイル工やブロック工よりも洗掘深や洗掘面積を大幅に抑制できていることが明らかとなった.また,洗掘が顕著となる橋脚上流側の洗掘対策に関しては,洗掘対策工を橋脚上流側に施工するだけで十分な効果を発揮することが分かった.