2021 年 77 巻 2 号 p. I_925-I_930
グローブ風速放射センサ(GAR)は表面特性の異なるグローブ温度センサの熱収支解析に基礎原理を置き,4つの気象変数(長・短波放射,風速,気温)のうち1つを実測することで他の3つを測定項目とすることができる.その特性を利用し,長波放射を別途測定することで気温の逆同定が可能であるか検証した.強制通風した熱電対の温度を真値とし,放射計で測定した長波放射を入力値とするとRMSEは0.535℃となりGARから気温の逆同定が可能であることが示唆された.