土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第66巻
修正ダブルグリッドモデルによる密集市街地の洪水氾濫シミュレーション
木村 一郎
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2021 年 77 巻 2 号 p. I_931-I_936

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抄録

 ダブルグリッドモデルは二つの異なる計算格子を重ねて用いることで,高解像度の地形・粗度情報生かしつつ,実用的な計算機負荷で流れの計算を可能とする方法である.2つのスケールの格子のうち,細格子上に地形と粗度情報を格納する一方,基礎式は粗格子上で離散化され,解かれる.細格子上の情報は,基礎式のうち移流項および底面摩擦項の二種類の項に反映される.このようなダブルグリッドモデルを都市域の氾濫計算に用いるため,主に次の二つの点について改良を行った.一つ目は粗格子内に存在する建物群の抗力の影響を考慮するため,摩擦水深に抗力影響を含めた修正摩擦水深を導入した.もう一つは,水際移動における流量保存の厳密化のため,乾湿格子の遷移の際の体積補正を導入した.改良モデルは既往の氾濫実験を良好な精度かつ比較的小さい計算時間で再現可能であることを示した.

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