土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第67巻
水理模型実験による伝統的空石積み護床工の減勢機能の定量的評価
兒玉 健佑林 博徳池松 伸也島谷 幸宏
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2022 年 78 巻 2 号 p. I_313-I_318

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抄録

 伝統工法の一つである空石積み護床工は,その自然環境との親和性の高さからNature-based Solutionsとしての価値が見直されつつある。しかし,その治水機能については定量化されていないため,治水構造物としての価値づけが適切になされていない。本研究では、空石積み護床工の有する治水機能を水理模型実験により定量的に明らかにすることを試みた.模型縮尺は1/30とし,現地の測量結果およびフルードの相似則に従い実験条件を設定した.水理模型は対象とした空石積み護床工と,一般的なコンクリート構造の護床工についても作成し,同様の条件で実験を行い,比較検討を行った.その結果,空石積み護床工は優れた流速減勢機能を有することが明らかとなった.最大流速を野面空石積み護岸の設計流速以下に抑えられることも明らかとなり,河道内構造物の安全性を高めることが示唆された.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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