2022 年 78 巻 2 号 p. I_331-I_336
近年,都市域を中心としてゲリラ豪雨と呼ばれる,局地的豪雨による災害が問題となっており,ゲリラ豪雨の危険性予測手法を高精度化し確立することが急務であるといえる.Kim and Nakakita (2021)は,レーダで得られる物理的指標を説明変数として定量的な危険性予測を行う際に,それらの説明変数が得られるのに要した積乱雲探知からの経過時間別に予測式を作成することが定量的予測に有効であることを示した.経過時間別の予測式が有効であるのは,積乱雲の発達過程が進行するからである.しかしながら,個々の積乱雲の発達過程の進行速度の違いは考慮されていない.本研究では,増田と中北(2014)のライフステージ判別手法を用いて,積乱雲の発達過程を考慮したゲリラ豪雨の定量的危険性予測の可能性を示した.