土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第28巻(特集)
イスラーム金融の発展とPPP投資への影響
大西 正光小林 潔司中野 秀俊
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2011 年 67 巻 5 号 p. 67_I_231-67_I_242

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抄録

民間資金を活用して,インフラストラクチャーの建設及び維持管理運営を行うPPP (Public-Private Partnership)は世界的な潮流となっている.PPP事業における資金調達先も多様化する中,イスラーム金融が果たす役割が大きくなっている.本研究ではイスラーム金融の発展がPPP投資に与える影響を分析するため,イスラーム金融における金利決定メカニズムを明示的に表現したイスラーム金融市場モデルを定式化する.その結果,イスラーム金融の利益配分率(疑似利子率)は,預金,貸出の両市場において,通常金融の利子率よりも小さくなることが示された.さらに,預金者のイスラームに対する自覚が高まるほど,疑似貸出利子率が低下する一方,イスラーム金融に伴う取引費用が軽減されれば,疑似貸出利子率が増大することが示された.

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© 2011 公益社団法人 土木学会
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