土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第29巻(特集)
街なかにおける歩行者の滞在特性と休憩空間の認識に関する研究
鈴木 雄木村 一裕日野 智南出 拓也
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 68 巻 5 号 p. I_417-I_426

詳細
抄録
近年,地方都市では中心市街地の衰退が大きな問題となっている.再び,人をひきつけ賑わいを取り戻すためには,中心市街地を訪れた歩行者にとって,快適で過ごしやすい環境を整える必要がある.そのためには,歩行空間の整備とともに,休憩空間の整備も不可欠である.快適な休憩空間を整備することは,利用者にとって休息や憩いの場になるだけでなく,その空間で飲食をすることや,休憩後また街歩きをすることなどから,滞在時間の増加や歩行範囲の拡大などの効果に期待できる.ただし,一概に快適な休憩空間と言っても,利用者により快適と感じる空間は様々である.本研究では各属性ごとに,街なかに長く滞在する歩行者の行動パターンや,街なかでの過ごし方に対する意識を把握し,それらの属性による休憩空間の選好の違いについて考察する.
著者関連情報
© 2012 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top