土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第29巻(特集)
船場建築後退線によるセットバック空間の歩行者回遊性ポテンシャルへの影響に関する研究
矢ヶ崎 真也塚口 博司麦谷 優太清水 康裕
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2012 年 68 巻 5 号 p. I_831-I_840

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抄録
環境負荷が少なく,かつ活力ある都市空間を実現するためには,自動車に過度に依存しない交通システムの構築が必要であり,歩行者交通施策の重要性は今後ますます高まると考えられる.安全・快適な歩行者交通システムには,連続性のある歩行者空間整備が重要である.本研究は,歩行者の回遊性ポテンシャルから歩行者空間を評価するものであり,船場建築後退線を研究対象とする.大阪船場地区において指定されている船場建築後退線は,本来,歩行者空間を拡充するために導入されたものではないが,歩行者の回遊性向上に資するところが大きいと考えられる.そこで,本研究は,船場建築後退線によって生み出された空間の効果を地区における回遊性の視点から評価し,セットバック空間の有効活用について検討することを目的とする.
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© 2012 公益社団法人 土木学会
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