抄録
エコドライブは,車両挙動が一般車両と異なってくるため,交通流の円滑化を阻害することが懸念されている.そこで協調型ITSを視野に入れた複数台の車群でのエコドライブの円滑な走行などの研究が必要となる.このような背景から本研究では,1)エコドライブ走行を行う車両を追従する後続車群の挙動を解析すること2)先行車両の燃料消費情報が後続車両に与える影響を考察することを目的とした.その結果,1)複数台の後続車両に情報を与えることで後続車両の燃料消費率を低減させる効果があった.2)先行車両の燃料消費情報を後続車両に与えた場合,アクセル操作が緩やかになることによって定常走行率等に変化が起こる可能性が示された.以上のことから,車群を対象とした場合,先行車両情報を共有することの有用性が示唆された.