抄録
本研究では,これまで評価がなされることが少なかったバスに対する主観的評価のうち,安心感や雰囲気といったような評価を,特に利便性等の機能面の評価に対比して意味面の評価として着目し,路線バスに対する具体評価・概念評価を問うたアンケート調査を分析することでこれを明らかにした.テキストマイニングによる図示や数量化III類分析によるグルーピング,SDプロフィールによる図示の各分析を行うことで意味面の評価構造を明らかにし,その活用に向けての考察を示した.調査は滋賀県彦根市の路線バスの利用者・非利用者を対象に実施した.