土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
和文論文
混雑課金領域の形状制約を考慮した最適設計手法の構築と適用
高木 良太円山 琢也溝上 章志
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 70 巻 1 号 p. 88-101

詳細
抄録

 コードン課金・エリア課金は,代表的な次善混雑課金政策であり,その最適設計手法の開発は重要な研究課題である.しかし,既存の最適化手法は,計算中の領域の形状制約が困難なため,計算結果の出力値が非現実的な領域になることがある.また,既存手法は課金領域の中心位置を含めた最適化を想定しておらず,課金領域の中心を人為的に設定する必要がある.本研究は,課金領域の形状制約と中心位置の最適化が可能な新たな計算法を構築した.この計算法は,課金領域の表現とその最適化の過程において,計算幾何学の基礎的な手法を利用している.また,複数課金領域の最適化も実行できる特徴がある.最後に,この計算法を実都市ネットワークへ適用し,既存手法の結果との比較等から,提案手法の有用性を実証的に示した.

著者関連情報
© 2014 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top