土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
和文論文
東京都市圏物資流動調査による空間相関を考慮した物流施設立地選択モデルの検討
兵藤 哲朗坂井 孝典河村 和哉
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 71 巻 4 号 p. 156-167

詳細
抄録

 首都圏では三環状高速道路ネットワークの概成が間近であり,近年,新規供用インターチェンジ(IC)付近の大型物流施設立地が目立っている.このような物流施設立地動向を予測する有効なツールの一つが立地選択モデルであり,これまでも計画立案支援のために用いられてきた.
 本研究は,最新の第五回東京都市圏物資流動調査(2013年実施)結果を用いて,物流施設立地選択モデルの精度向上を検討している.具体的には,空間ラグモデルと空間誤差モデルの,いわゆる空間相関を前提としたモデルを中心に,その詳細な特性把握とともに,説明力の高い分析手順について検討した.また,説明変数に,約1km四方の3次メッシュデータを用いたことも本分析の特徴である.分析結果から,空間相関を考慮したモデルには,十分な精度向上が期待できることが確認された.

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 土木学会
次の記事
feedback
Top