抄録
本研究の対象地区である北海道北見市に位置する川東・若松地区では,バス交通の利便性向上や公共交通空白地の解消を目的に平成24年12月から路線バスに代わるバス交通としてディマンドバスの実証運行が実施され,現在では,本格運行が実施されている.そこで本研究ではディマンドバス導入の事前・事後調査から,導入前後における利用者の意識構造をCSポートフォリオ分析を用いて視覚的に把握した.結果,導入前後におけるバスサービスに対する満足度の向上,および利用者識構造の変化を明らかにするとともに,今後の継続的運行に向けてバスサービスの改善すべき点を抽出し,利用者からみたときの具体的な改善策の検討を行った.