抄録
本研究は,港湾や国際空港が立地する地域と,その後背地域の産業構造の異質性を明示的に考慮し,国際交通政策と国内交通政策の両方を同時に評価可能な空間的応用一般均衡(SCGE)モデルを構築した.本モデルでは,輸出入に関連する産業が,港湾や国際空港に近接するという立地特性を明示的に考慮されるとともに,国内の地域間輸送における輸送コストも扱われている.また,実際の産業連関表から,本モデルのキャリブレーションが可能な基準均衡データを作成する方法例についても提示し,東京都産業連関表を用いた数値シミュレーションにより,モデル出力の挙動について分析した.