抄録
本研究は,バスの利便性向上に向けてソフト面で情報配信に着目し,“ユーザー投稿型方式”のバス運行情報配信システムの構築を目指すものである.利用者の情報配信に影響する要素を特定するためWebアンケート調査を実施し,低コストでリアルタイムな情報配信が可能なシステム実現可能性に向けた評価を実施した.結果として,本システム内での投稿数は十分な量ではなかったが,システムの評価は高いことが確認できた.また,Twitterのようなアプリを利用している人ほど,運行情報の配信が多くなることが確認できた.以上より,情報配信に影響する要因などを考慮して本システムを改良することで,システムの利用がより増加し,実現の可能性が向上するものと考えられる.