土木学会論文集D3(土木計画学)
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ISSN-L : 2185-6540
和文論文
徒歩と車による津波避難計画モデルに基づく最適施設整備に関する研究
安藤 宏恵倉内 文孝杉浦 聡志
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2018 年 74 巻 4 号 p. 306-319

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抄録
 津波避難計画の策定は地域の実情にあわせることが求められおり,各地域の地理的条件などから,効率的な避難施設や交通ネットワーク整備計画を立案する必要があるが,具体的かつ効果的な計画手法については未だ確立されていない.本研究では,避難計画立案の一助となることを目的とし,地域住民全員の避難完了時間を最小とするリンクベースによる歩車混合型最適避難計画モデルを構築し,これを用いることで最適な避難方法を提案することとする.また,それらを実ネットワークに適用し,避難完了時間短縮のための改善策の検討をおこなう.さらに,最長避難完了時間を制約条件とし,避難施設整備の総費用最小化をおこなうネットワークデザイン問題を構築し試算することで,目標避難時間達成のための最適な施設整備を議論可能であることを示す.
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© 2018 公益社団法人 土木学会
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