隊列自動走行のための高速道路合流部の運用方法に関する研究

抄録

近年，物流分野においてトラックドライバー不足が問題となっており，ネット通販の普及などを背景とした貨物の小口化の進行とともに，件数ベースでの物流量が増加しており，物流の高度化・効率化が必要となっている．その対策の一つとして自動運転を活用した物流システムが考えられており，先頭車両のみドライバーが運転し，後続車は車両間通信により無人で追従する隊列走行の導入に期待がかけられている．隊列走行はなるべく長編成化できた方が効率化につながるが，隊列走行の長編成化が分合流交通流に与える影響については必ずしも明らかにされていない．そこで，本研究では長編成化された隊列車両の合流円滑化方策を検討し，交通シミュレーションによりその効果を分析した．