土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第35巻(特集)
ドライビングシミュレータを用いた複数車両へのアクセルオフ情報の提供による追突危険性とCO2削減量の把握
石黒 祥梧松本 幸正
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 5 号 p. I_1375-I_1386

詳細
抄録
ITSの発展に伴い,個々の車両の走行状況に応じたリアルタイムでの情報提供が可能となりつつある.これにより,車両から排出されるCO2を削減することが期待されている.提供された情報にドライバーが従った場合,車両挙動がどのように変化し,交通の円滑化や走行安全性にどう影響を与えるかを分析・評価することは不可欠である.本研究では,交差点に接近する車両が前方の交差点を円滑に走行するためのアクセルオフ情報を,リアルタイムで提供するシステムを考案する.ドライビングシミュレータを用いた走行実験の結果,前車のみに情報提供を行うだけでなく,後続車にも情報提供を行うことで,追突の危険性が低下することがわかった.後続車からのCO2排出量は,両車に情報提供すると削減効果が最も大きくなることも明らかになった.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top