2020 年 75 巻 6 号 p. I_717-I_725
利用者の利便性を向上させるシステムの普及を背景に,公共交通分野でも交通ビックデータの活用に注目が集まっている.本研究では,まず位置データと乗込調査データから運行実態や利用実態の把握を行った.これらの結果として,遅延区間や乗り継ぎの課題など利用と運行の両方から明らかにした.次にバス停間所要時間の分布から平均値を使った時刻表作成と運行データを利用した時刻表最適化の式を使った時刻表作成を行った.これらの作成した時刻表を比較し,コミュニティバスの最適な時刻表について考察を行った.