土木学会論文集D3(土木計画学)
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ISSN-L : 2185-6540
和文論文
鉄道線路の道床交換用保守用車の複数台運用を考慮した道床交換計画モデルの構築と実証分析
三和 雅史西島 悠太矢坂 健太松本 麻美山田 文昭大山 達雄
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2021 年 77 巻 3 号 p. 260-279

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抄録

 鉄道線路(軌道)の保守に使用される保守用車は高価であるため,複数の保線区で共用し,広範囲に用いられている.特に,バラスト(砕石等)で構成された有道床軌道(バラスト軌道)では,列車の繰り返し通過や経年によりバラストが劣化し,適切な軌道形状を維持できなると,道床交換が行われる.この作業には道床交換機,道床安定作業車といった保守用車が用いられるが,その運用計画の作成に多くの手間と時間を要し,また作成した計画の妥当性が不明確であるという問題があった.そこで,これらの保守用車を効率的に運用して道床交換を行うための計画モデルを構築し,実線区データを用いた試算により妥当性を検証した.その結果,従来の計画に比べて保守用車の移動距離を減らせる計画を短時間で作成できる等,保守の効率化に有効であることを確認した.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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