2022 年 78 巻 6 号 p. II_190-II_201
働き方改革の推進および新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に,テレワークは急速に進展し,通勤行動が大きく変化している.しかしながら,この通勤行動をはじめとする都市鉄道需要の変化については,今後の鉄道サービスやまちづくり等に関係する重要な変化であるものの,実行動に基づく定量的な分析が少なく,実態が明らかにされていない.本研究では,自動改札データと定期券情報を用いることにより,延べ利用回数を利用者数と利用頻度に分解し,増減要因を明らかにした.さらに,同一鉄道利用者の行動変化に着目し,コロナ期間中の変化とコロナ期間前の変化を,それぞれ居住地別・勤務地別に明らかにした.また,利用者数と利用頻度の変化だけではなく,利用者の乗車時刻にはほぼ変化が起きていないことを示した.