2023 年 79 巻 13 号 論文ID: 22-13025
本研究で対象とするシングル球面すべり支承は,凹型球面上をスライダーが摩擦の影響を受けながら滑る免震支承である.すべり系支承は,速度・温度・面圧依存性を有しているが,摩擦係数の大きさによって,これらの摩擦特性が異なる.動的挙動を把握するためには,すべり面における摩擦係数の違いによる振動応答特性を明らかにするとともに,それぞれの摩擦特性を適切に評価する必要がある.そこで,本研究では摩擦係数の異なる2種類のスライダーを用いて振動台実験を行った.その結果,低摩擦型は中摩擦型の摩擦係数の概ね1/2となり,摩擦の影響を受けて相対変位は大きかった.さらに,摩擦係数の各種依存性を考慮した再現解析を行い,速度依存性を考慮することで,考慮しない場合と比べて,実験結果を良く再現することができた.