2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17101
本研究が対象とする石川海岸片山津工区は,侵食および越波対策を目的に2012(H24)年から2ヶ年の試験養浜を経て礫養浜を実施している.2022(R4)年度末までに,計画養浜量の約半分の礫養浜を実施してきた.そのため,これまでの礫養浜による効果を定量的に整理し,当初の養浜計画を評価することが求められていた.本研究では空中写真や測量成果,底質調査結果等の各種データを用いて,これまでの礫養浜の効果を定量評価することで,着実に礫養浜の効果が発現していることを明らかにした.
さらに今後,効果的な礫養浜を実施することを目的に,長期的な地形変化を再現可能な等深線変化モデルを構築し,当初の養浜計画を評価し課題を明らかとするとともに,より最適な養浜計画を立案した.