2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17100
茅ヶ崎海岸の菱沼地区では養浜が行われているが,養浜時の砂浜形状の詳細形状の測定が行われたことがなく,地形変化機構の理解が十分でなかった.そこで2022年4月25日と11月22日,茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区を対象にUAVによる海浜部の地形測量を行った.また2022年1月と2023年1月にはNarrow Multi-Beam (NMB)測量を行い,UAV測量とNMB測量の結果を重ね合わせることにより,地形変化を詳しく調べた.観測期間中には通常時と逆に東寄りの入射波条件であったため西向きの沿岸漂砂が発達した.観測された地形変化を再現対象として,観測期間中の波浪データを忠実に与え,BGモデルによる地形変化の再現計算を行った.この結果,観測された地形変化がBGモデルによりうまく再現できた.