2023 年 79 巻 17 号 論文ID: 23-17111
従来の直立護岸や消波護岸に代わり,低天端高ながら越波量低減効果が高い改良型護岸(上部フレア護岸,ダブルパラペット護岸,透水型護岸)が,新たな浸水対策として期待されている.本研究の目的は,CADMAS-SURF/3Dによる数値波動水路を用いて,直立護岸の越波流量,消波護岸及び改良型護岸の越波量低減効果の再現性を定量的に評価し,再現性の低下要因を検証することである.特に再現性の低かった消波護岸,ダブルパラペット護岸に対しては規則波条件で詳細な検証を加え,再現性低下要因をそれぞれDupuit-Forchheimer則の経験定数α0,β0の外力依存性,排水の有無であると考察した.