熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター
2023 年 79 巻 20 号 論文ID: 23-20001
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本稿は,頻発する自然災害に対する土木施設整備の一事例として曽木の滝分水路を取り上げ,そのデザインの可能性に関して哲学的な試論を行うものである.土木の特質として非自己決定性を確認し,自然に着目したハイデガーの技術論を整理することで,開蔵,制作,労るという概念を抽出した.曽木の滝分水路のデザインを考察することで,それらの概念を実現する可能性が土木デザインにはあることを確認した.
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