2023 年 79 巻 20 号 論文ID: 23-20015
中日本高速道路(株)では,高速道路リニューアルプロジェクトを各地で進めている.都市間高速道路を対象とした筆者らの先行研究では,対面通行規制時の渋滞先頭地点や交通容量を把握した.ただし,渋滞先頭地点が定まる条件や交通容量の変動要因は明らかになっていない.本研究では,渋滞先頭地点が定まる条件や交通容量の変動要因を考察することを目的として,対象規制区間のサンプル数を追加したうえで,ボトルネックが定着する箇所の特徴を分析するとともに,対面通行規制時の交通容量推定モデルを構築した.分析の結果,渋滞先頭地点になる条件として合流割合やサグ順位,車線シフト状況が影響している可能性があること,交通容量推定モデルより渋滞先頭地点や規制区間延長,大型車混入率,縦断勾配が交通容量に影響することを明らかにした.