2023 年 79 巻 20 号 論文ID: 23-20025
近年,歩きやすい空間整備が全国で画一的に進められてきている.その中でも,歩行者が街路に対して感じる歩きやすさや印象といった質的観点を実際の整備施策として取り入れる試みがなされており,個人が持つ意識や考え方に着目して街路の歩きやすさを定量的に評価することは,様々なニーズを考慮した歩行空間創出に寄与できると考える.そこで本研究では,歩行嗜好性や生活道路に対する意識と歩きやすさに対する認識との関連性を明らかにした.さらに,歩きやすさに対する認識別に防護柵や歩行可能空間の幅員,舗装の区別などの街路要素が歩きやすさに与える影響を定量的に示した.