2023 年 79 巻 21 号 論文ID: 23-21022
高速道路の長寿命化に資する舗装の改良技術として,耐久性に優れた強化路盤を構築する工法を開発した.ただし,本工法により構築する高耐久再生路盤材は,既設路盤の含水比により性状が変化するため,現場適用に際しては,目標性能を確保できる設計含水比を決定し,既設路盤の含水比を設計含水比に調整する方法が必要であった.そこで,筆者らは,施工性や強度特性から既設路盤の設計含水比を決定し,多孔質なセラミックスの添加により,既設路盤を設計含水比に調整することで,高耐久再生路盤材の性能を確保する手法を見出した.さらに,高耐久再生路盤材の施工性を簡易に評価する方法についても検討を実施し,コーンペネトロメータを用いたコンシステンシーの評価方法および管理目標値を決定した.