土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
報告
福島県内における中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送の計画と管理について
矢野 康明宮田 真幸寺沢 直樹佐野 薫土井 麻記子山村 剛海老原 寛人松井 祐樹
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 80 巻 1 号 論文ID: 22-00218

詳細
抄録

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故で放射性物質による環境汚染が生じ,除染等による環境回復が進められた.これにより発生した除去土壌や廃棄物(約1,400万㎥)を福島県外で最終処分するまでの間,環境省は安全で集中的に管理・保管する施設である中間貯蔵施設を整備し,保管している.福島県内各地に仮置されている大量の除去土壌等を中間貯蔵施設に搬入するため,最大時には,1日当たり1,700台程度(延べ3,200往復程度)の大型ダンプトラックが稼働するため,道路混雑・渋滞発生による一般車両への影響が懸念された.本稿では,輸送計画,交通影響モニタリング及び輸送中のマネジメント(PDCA 管理)の実績について事例報告する.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top