土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(地震工学)論文
異管種の混在状況を考慮した数値解析に基づく低圧ガス導管網の地震被害に関する検討
木佐貫 康貴劉 ウェン丸山 喜久猪股 渉
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 80 巻 13 号 論文ID: 23-13096

詳細
抄録

 兵庫県南部地震によるガス導管の被害の多くは,ねじ継手鋼管の継手部の破断が原因であった.一方,耐震管であるポリエチレン(PE)管の被害は見られなかった.このため,兵庫県南部地震以降,PE管の敷設割合が高まっている.このような背景から,低圧ガス導管網は鋼管やPE管などの複数の管種から構成されるネットワークとなるため,地震被害を詳細に分析するには耐震管であるPE管の敷設状況を考慮する必要がある.そこで本研究では,様々なPE管の敷設割合(PE管率)の1次元配管系の数値モデルを構築し,PE管率とねじ継手鋼管の破断状況の関係性を評価した.その後,既往地震における被災地域の管路の敷設状況を踏まえた管路数値モデルを作成し,実際のSI値に基づく地盤変位を用いて本検討の妥当性を議論した.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top